着せ替えキーボード

メカニカルキーボード好きが数あるコレクションを紹介しつつ、あとは適当に。

もはや Long は Long じゃない

今回のタイトル、「なんのこっちゃ?」と思われるでしょう。
答えは、スイッチに使われているスプリング。
普段はそれほど気にしていない、かもしれないパーツです。

前回のエントリで、Durock の PIANO スイッチを写真に撮っていて、ふと思ったのです。
「最近のスイッチのスプリングは長いヤツばっかりだけど、確かコイツは昔ながらの短かさだったよなぁ」と。
で、手持ちのスイッチについて、スプリングの長さを調べてみました。

私は所有しているすべてのスイッチの仕様を、EXCELシート(正確には ”Numbers” だけど)にまとめてあります。
データの中には、スプリングの長さとステージ数も載せてあるのですが、今回改めて見直して驚きました。
なんと、ここ2年ほどで買ったリニア・スイッチのほとんどが、20〜22mmのロング・スプリングだったのです。

いや、ちょっと待てよ。
私の感覚だと、スプリング長は15〜16mmぐらいが標準なのですが、いつのまにか世の中、ロング・スプリング全盛期になってしまったようです。
てか、22mmなんて言ったら、私の中では「超ロング」なんですけど〜。

いつの間に「ロング」スプリングが標準になってしまったのだ?

 


Meletrix ZOOM65 V3
Off-brand Keycaps

 

と、一応驚いたのではありますが、個人的な感想を述べると、スプリングの長さが打鍵感に与える影響は、それほど大きくないと思っています。

いや、ちょっと誤解を与える表現だったかも。
スイッチのスプリングを、例えば15mmから20mmに替えると、そりゃあ感触は違います。
でも、違いとして認識できるのは主に"重さ”であって、重さ以外の感触の違いは、数値としての長さの差から来る印象ほどは大きくありません。

同様に、シングル・ステージからダブル・ステージに替えても、よほどゆっくり意識を集中して押さないと、違いは分かりにくいと思います。

じゃあなんで、最近のスイッチはロング・スイッチばかりなのか・・・

 

Bsun DUSTY ROSE

 

恐らく、なんだけど、底打ちの感触をわずかながら柔らかくしたいのではないか、と思っています。
最近は、ステムやハウジングにファイバーグラスを配合することも多く、その代償で底打ちが硬くなることがあり、これを緩和させたい意図で・・・
いやしかし、ナイロン素材を改良して柔らかくすることもまた、流行と言えるかも。
とすると、あえてロング・スプリングを採用する意味はないような・・・
ひょっとして、ロング・スプリングの方が製造コストが安いのか???

結論:
 ロング・スプリングが主流になった理由は、私にはわかりません。
(そもそも、本当にロングが主流なの?)